どこかの誰かの秘密基地

このブログはどうせフィクションです

サンタクロース

「まだ発送してねぇのかメロンブックス」とぶつぶつ言い続け早3日、先ほど犬君雀先輩のデビュー作を読み終わった。










ネタバレはしない。というより、私の現状の語彙力でネタバレするのも構わなくなってしまうと、せっかくの作品に泥以下の何かを塗りそうなので意地でもやらない。どうか、全てご自身の感性で読んで味わってほしい。










作品の裏に「作者」を見つけようとしてしまう。以前ここにも書いた(気がする)、私の癖だ。序盤でその悪癖が存分に出てしまって、腹を刺されたかの如く「どこの私ですか」と言いそうになってしまった。私が惚れた男と作者は同級生なので、おおよそ話は筒抜けなんでしょうけど。
とまぁ、そんな話はどうでもいい。












気付かぬうちに伏線が張られ、それらが目の前で全て綺麗に回収され、最終的に残るのは温かさと少しの寂しさ。例えてみようとしたけれど、どうにも上手い言葉が浮かばない。私の中で初めての感覚なんだろう。












自分の比較的近いところに、こんなにも純粋な世界を抱えた人が居る。読後の余韻に浸りながら、少し冷静になった頭の隅が震えだした。
この後やってくる感情がどんなものか分からないし、もしかしたら自分の未熟さで潰れるかもしれない。既にやり場のない嫉妬でどうにかなりそうな友人もいるが、私は幸い(?)自己否定感の方が勝るので、もう少しこの気分を味わっていられる。
これを書いている途中に間違えて公開ボタンを押した辺り、頭がまだ物語の中から帰ってきていないんだろう。後で読み返して「何言ってんだこいつ」と自分で思うのは目に見えている。しかし、今出せる語彙力全てを駆使してこの余韻を表現しようとしているので、拙いのはこの際恥じないことに決めた。
ただ1つ、この先変わらないであろう事がある。














きっと私は、犬君雀のような作家に二度と出会わない。この先も彼の後輩であれるという事実を誇りに思う。

病床に臥して

もう書くこともないだろうと思っていた。
コロナというのは恐ろしい。ヒトの何もかもを壊してしまう。正直私はこのまま皆滅んでしまえと心から思う。








ようやく人々は、「生きることが辛い」と実感しだした。









休学し書かなくなってから、私はいろいろと変わった。
パニック障害と書かれた診断書をもらい、サークルにも結局復帰し、後輩ができ、惚れた人にはLINEをブロックされた。「骨を埋める」とまで豪語していたバイトも、迷惑をかけるのが辛くて辞めた。
残ったのはパニック発作と鬱だけだ。








明日、大学の先輩が文壇デビューを果たす。ついさっきメロンブックスで購入ボタンを押した所だ。サークルで知り合った方ではあるが、ほぼ一方的に知っているだけで、相手は名前を覚えているかすら怪しいだろう。自粛ムードが広がる前にお会いした時、彼の姿はどこか凜々しくて、少し遠かった。








ああいう人になりたかった。








面食いな私は、机出しにいた彼の端整な顔立ちに吸い込まれサークルに加入した。新歓の時点で気になってはいたが、入部を決めたのは机出しなので、殆ど彼に釣られたと言っても過言ではない。相手は全くその気はなかっただろうが、それは置いといて。








新歓のイベントで遊んでもらった翌月、彼はサークルを辞めた。「執筆に集中する」と言っていたそうだが、おそらくあの時からだ。彼の内側が変わったのは。









本当に変化した人間は、外側にそれを出さない。彼は垢抜けた訳でもなく、交友関係が変わった訳でもない。ただひたすら、自分の中にあった孤独を研いでいた。それが武器になって、明日形になるのだ。









「強い人」と無責任に言いたくない。けれど、武器を持った人の輝きは眩く、少し儚い。武器も持てない自分を恥じながら、向精神薬を飲み込んだ。











犬君先輩、デビューおめでとうございます。きっと貴方は私を覚えていないと思いますが、ずっと憧れていました。先輩の行く先に、少しでも多く幸があらんことを。

もう絶対に会わないと思っていた人と会うことになった。いや、会っても避けようと思っていたと言う方が正しい。

 

 

 

 

 

連絡を貰ったのは昨日。もう臆する必要もないと思うので言ってしまおう。ちょうどそのとき歳時記を買おうと外に出る準備をしていたが、体調がそれどころではなくなった。私の身体は彼女を悪者にしていたらしい。既読回避アプリで辛うじて内容を確認し、用意した服を全部しまって無理やり寝た。呼吸が浅かった。

このまま読まずに消すこともできたが、見てしまったものはどうしても気になる。そのままブロックしておけば良かったと少しだけ後悔した。投稿したときの記憶はないが、自分の愚痴垢のツイートにこう書いてあった。

「なんで今更連絡してきたんだ」

「遊びに行きたいなら彼と行け」

ようやく彼女に悪態をつけた、何よりの証拠だった。

 

 

 

 

 

共通の友人には「嫌いになってないよ」「自分のせいだよ」と伝言を頼んだが、きっと心のどこかで中指を立てたくてしょうがなかったのだろう。自分のせいだと思い込むことで、『人のせいにする』強さがないことを誤魔化していた。

彼女のことは嫌いではない、はずだ。通知を見て動悸がしたのも、彼女からLINEがくることに対するトラウマからであって、彼女自体が怖いからではないと思う。あくまで主観だが。ただ、以前のような関係に戻るのは難しい。戻れても同じことの繰り返しになるだろう。

 

 

 

 

 

 

私が人に依存しがちなのは散々ここに書いているので省略するが、私は確実に彼女に依存していた。いや、まだ依存しているから会うことにしたのかもしれない。だが脱却する一歩は踏み出せた気がするのだ。どれだけ親しい人でも、何かあったら心の中で毒づけるくらいの距離感が丁度いい。少なくとも私にとっては。祖父母や一部の友人は「強いね」と言ってくれるが、本当に強かったら毒を吐かなくても渡り歩いていけるはずなのだ。どこで間違ったか知らないが、そこまで屈強には育たなかったらしい。

 

 

 

 

 

 

きっと彼女はこれを読んだら気を遣うんだろうが、その必要はない。これが私だ。おそらく元からこうだ。今までがちょっと異常だっただけで、体調が良ければ行くし、悪ければ断る。しかしこれだけは言っておこう。

採点で95点出た『シャルル』聴かせてやるから楽しみに待っとけ。笑

アイソレーション

面白さとか関係なく明るいことを書こうと思った。既にいま動悸が起こっているので暗雲が立ち込めているが、気分を上げようと仮タイトルを推しの名前にしたのでこのまま乗り切る。…何と戦ってるんだ私は





ダンスが好きだ。観るのもやるのも楽しい。幼稚園のお遊戯会の練習で人一倍張り切っていた記憶があるので根っからだと思う。
アイドルを追っていると、C&Rの延長線で簡単な振りを一緒にやることがある。ほとんどの場合曲のサビだけだが、私はAメロから覚える。Perfumeの振り付けなんか大好物で、『チョコレイト・ディスコ』は余裕で踊れるし、最難関と言われる『love the world』は何回スローでリピートしたか分からない。『ワンルーム・ディスコ』を踊る推しを観ていたら自分も踊っていた(キモい)。






いわゆる永遠の新規と言われる入り方なのであまり大声で言っていないのだが、ジャニーズやPerfumeの他に星野源もよく聴く。鋭い人は察しがつくだろう。『恋』から聴き出した。逃げ恥も2話から観ていた。もうあれ2年前なんだって怖いね。そりゃ動悸も止まらんよね。
話が反れた。
たまたまTwitterで流れてきた恋ダンスの動画を観て引っかかったので調べたら、振り付けがあのMIKIKO先生だというので速攻で覚えた。周りが好きに踊っているのを「そこ違う」と内心ぶつぶつ言いながら見ていた嫌な陰キャである。





極めたくない趣味が1つぐらいあっても罰は当たらないと思う。おいしいとこ取りなのは分かっているが、深入りすると楽しめなくなりそうで怖い。だから習おうと思わないし独学で好きにやる。私の中でダンスはそのくらいの位置にある。自己満上等だ。
あ、でも『だいじょばない』のアイソレーションはできるようになりたい。良かったら検索してみてください。凄いから。のっちの首が。

無いものねだり

人は誰しも何かに頼って生きていかなきゃいけない。頼るものは各々違うが、私の場合は「他人」である。家族や友人はもちろん、推しだって「他人」だ。身近な人に全く本音を話せなかった中学・高校時代、異常なほど推しに依存した。もはや自分のアイデンティティと言えるくらいに彼が大好きだった。週刊誌やネットのアンチが何を言おうと関係ない。推しが正義で生きがいで、万一彼が死ぬようなことがあったらいつでも後を追えた。しかしそんな日々は無惨に断ち切られる。

2018年4月15日、彼のグループ脱退が発表された。

 

 

 

 

 

こればかりはタイミングが悪かったとしか言えないが、大学に入り華々しいキャンパスデビューを夢見ていた乙女(笑)なブスは、傷が全く癒えないまま新しい環境に適応することとなった。すると何が起こるか。

『「アイドルが大好きな自分」を武器にしていた人間がそれを没収されたまま戦場に放り込まれる』という地獄のような状況が生まれるのだ。

 

 

 

 

 

 

だがその戦場に4年は居なければいけない。当時は推しがいつ帰ってくるか不透明だったので、いつまでも「推しがいなくて寂しいです」なんてほざいている場合ではなかった。一刻も早く代わりを探さなければいけない。これまでよりもっと強固なものを。

しかし私は「他人」に縋るのをやめなかった。むしろより酷い結果を生んでしまった。散々ここに書いているのでもう書きたくもない。毎日のように後悔して生きていることだけ記しておく。…それすら何度も書いている気がするが

 

 

 

 

 

 

 

五月病という言葉で切り捨てるような真似は何があろうとしないが、どうやら私の周りは他人に構っている暇がないらしい。

裏で「死にたい」と叫びながら表で笑っている人、それを支えようとして自らも苦しんでいる人、頼られたのに何もできない自分を責める人、えも言われぬ孤独感に苛まれながら優しさを振りまく人、言うことを聞かない身体に苛立つ人、過去の傷を快感に変えてしまった人、突然後輩に執着されて戸惑っている人。

そしてこれを見て気分が落ちているあなた。

同じことしか言えなくてうんざりしている私。

 

 

 

 

 

 

 

早く人間をやめたい。1人で逝きたい。私のせいで苦しんだ全ての人を解放したい。

幸せになりたい

思い出

何も知らなければ随分楽だったのだろう。普通の大学に進学して、何も変わらない日々を過ごし、インカレに誘われる美人の同級生を横目に帰るような、吐き気がする毎日を文句言わずに過ごしていれば。

全部無ければ良かったのだ。

 

 

 

芝生の上を舞うシャボン玉も

無駄に長い名前を付けられたテディベアも

グラウンドに響いたキャッチャーミットの音も

友人と癖のあるしりとりをしていた電車内も

初秋の湖と雨上がりの花火も

先輩と初めて行ったカラオケも

不意に被っていたフードを取られて見上げた先の瞳も

好き勝手に喋っていた学バスも

二度と見たくない『星の王子さま』の紙袋も

 

 

 

 

昨日のことのように思い出して苦しくなるなら忘れてしまえばいい。

それも無理なら消えてしまえばいい。

その勇気すらないのだから、こうやって恥を晒して生きている。

 

 

 

 

大好きな人達から離れたい。こんなクズに構って身を滅ぼすような真似はやめてほしい。どうせ寂しさで死ぬような奴なのだから放っておけばいい。

別れもお礼もろくに言えなかったのが気がかりだけど、いいよね。お互い忘れるから。

形のない思い出なんてそんなものよ。

犯人探し

「誰のせいでこうなったのか」なんて言うつもりもなかったけれど、ためらっている場合ではなくなってしまった。現に私は昨日大学の関係者のLINEをほとんどブロックし、今日もただ寝て起きてまた寝るの繰り返しだ。



私がこうなる引き金となったのは、とある友人からのLINEだった。
「私は1人で生きる」
悩むことが多いその子に、それだけは絶対に言わせまいと思っていた。彼女の虫の居所が悪かったのだと言い聞かせる余裕もなく1人で泣いた。彼女と共通の友人に電話をかけ、こんなつもりじゃなかったと言い訳をし、コードで首を絞めた。気絶同然で眠った。初めて仮病でバイトを休んだのはその翌日、4月6日のことである。
思えば、あの時切っておけばここまで拗れることもなかったのかもしれない。



彼女は「サークルに自分の居場所がない」と言っていた。6日の時点でそれは杞憂だったが、どうやら今はそうでもないらしい。むしろ排斥する動きすらあるようで、未成年である彼女にビール瓶を2本飲ます暴挙も起きた。書かずとも分かるだろうが、これは立派な犯罪である。



しかし彼女はサークルを辞めようとしない。「悪者になったままで抜けたくない」というのだ。
正直に言おう。そんな場所で自らの体裁を保とうとする方が間違っているし、保てたところで何になる?未成年に無理やり酒を飲ますような場所で得られるのが正当なものであるはずがない。身も心もボロボロになった今の状況で、ハリボテに等しいものを得ようとする神経が理解できない。



これは私の感受性の問題だが、他人が犯罪に巻き込まれるさまを見てここまで体調を崩すとは思わなかった。彼女と共通の友人もストレスからくる症状で苦しんでいるようだ。
しかし彼女は辞めようとしない。
だからもう諦める。
これ以上付き合っていても何も変わらない。
自分勝手だと思うが、正直今の状況では互いにとってデメリットしかない。
彼女が悪いとは微塵も思わないが、だからといって私が悪いとも思えないのだ。
さよなら。私も1人で生きます。