どこかの誰かの秘密基地

このブログはどうせフィクションです

もう絶対に会わないと思っていた人と会うことになった。いや、会っても避けようと思っていたと言う方が正しい。

 

 

 

 

 

連絡を貰ったのは昨日。もう臆する必要もないと思うので言ってしまおう。ちょうどそのとき歳時記を買おうと外に出る準備をしていたが、体調がそれどころではなくなった。私の身体は彼女を悪者にしていたらしい。既読回避アプリで辛うじて内容を確認し、用意した服を全部しまって無理やり寝た。呼吸が浅かった。

このまま読まずに消すこともできたが、見てしまったものはどうしても気になる。そのままブロックしておけば良かったと少しだけ後悔した。投稿したときの記憶はないが、自分の愚痴垢のツイートにこう書いてあった。

「なんで今更連絡してきたんだ」

「遊びに行きたいなら彼と行け」

ようやく彼女に悪態をつけた、何よりの証拠だった。

 

 

 

 

 

共通の友人には「嫌いになってないよ」「自分のせいだよ」と伝言を頼んだが、きっと心のどこかで中指を立てたくてしょうがなかったのだろう。自分のせいだと思い込むことで、『人のせいにする』強さがないことを誤魔化していた。

彼女のことは嫌いではない、はずだ。通知を見て動悸がしたのも、彼女からLINEがくることに対するトラウマからであって、彼女自体が怖いからではないと思う。あくまで主観だが。ただ、以前のような関係に戻るのは難しい。戻れても同じことの繰り返しになるだろう。

 

 

 

 

 

 

私が人に依存しがちなのは散々ここに書いているので省略するが、私は確実に彼女に依存していた。いや、まだ依存しているから会うことにしたのかもしれない。だが脱却する一歩は踏み出せた気がするのだ。どれだけ親しい人でも、何かあったら心の中で毒づけるくらいの距離感が丁度いい。少なくとも私にとっては。祖父母や一部の友人は「強いね」と言ってくれるが、本当に強かったら毒を吐かなくても渡り歩いていけるはずなのだ。どこで間違ったか知らないが、そこまで屈強には育たなかったらしい。

 

 

 

 

 

 

きっと彼女はこれを読んだら気を遣うんだろうが、その必要はない。これが私だ。おそらく元からこうだ。今までがちょっと異常だっただけで、体調が良ければ行くし、悪ければ断る。しかしこれだけは言っておこう。

採点で95点出た『シャルル』聴かせてやるから楽しみに待っとけ。笑