どこかの誰かの秘密基地

このブログはどうせフィクションです

無いものねだり

人は誰しも何かに頼って生きていかなきゃいけない。頼るものは各々違うが、私の場合は「他人」である。家族や友人はもちろん、推しだって「他人」だ。身近な人に全く本音を話せなかった中学・高校時代、異常なほど推しに依存した。もはや自分のアイデンティティと言えるくらいに彼が大好きだった。週刊誌やネットのアンチが何を言おうと関係ない。推しが正義で生きがいで、万一彼が死ぬようなことがあったらいつでも後を追えた。しかしそんな日々は無惨に断ち切られる。

2018年4月15日、彼のグループ脱退が発表された。

 

 

 

 

 

こればかりはタイミングが悪かったとしか言えないが、大学に入り華々しいキャンパスデビューを夢見ていた乙女(笑)なブスは、傷が全く癒えないまま新しい環境に適応することとなった。すると何が起こるか。

『「アイドルが大好きな自分」を武器にしていた人間がそれを没収されたまま戦場に放り込まれる』という地獄のような状況が生まれるのだ。

 

 

 

 

 

 

だがその戦場に4年は居なければいけない。当時は推しがいつ帰ってくるか不透明だったので、いつまでも「推しがいなくて寂しいです」なんてほざいている場合ではなかった。一刻も早く代わりを探さなければいけない。これまでよりもっと強固なものを。

しかし私は「他人」に縋るのをやめなかった。むしろより酷い結果を生んでしまった。散々ここに書いているのでもう書きたくもない。毎日のように後悔して生きていることだけ記しておく。…それすら何度も書いている気がするが

 

 

 

 

 

 

 

五月病という言葉で切り捨てるような真似は何があろうとしないが、どうやら私の周りは他人に構っている暇がないらしい。

裏で「死にたい」と叫びながら表で笑っている人、それを支えようとして自らも苦しんでいる人、頼られたのに何もできない自分を責める人、えも言われぬ孤独感に苛まれながら優しさを振りまく人、言うことを聞かない身体に苛立つ人、過去の傷を快感に変えてしまった人、突然後輩に執着されて戸惑っている人。

そしてこれを見て気分が落ちているあなた。

同じことしか言えなくてうんざりしている私。

 

 

 

 

 

 

 

早く人間をやめたい。1人で逝きたい。私のせいで苦しんだ全ての人を解放したい。

幸せになりたい